「鎌倉 ふくみ」@鎌倉(☆☆)
https://kamakurafukumi.com/

 鮨も和食も高くなりすぎてついていけない……と最近悩んでいたが、その解決先がここでした。

 1万円前後で旬の花山椒まで食べられる抜群のコスパ。

 盛りすぎない、足りなくもない絶妙さで美味しいから人気のため完全予約制になってしまったらしい。「日和」がなくなってしまったので、家内と一緒に和食を気軽に食べたいときに通いたいお店です。

 

住所:鎌倉市扇ガ谷1-1-29 2階
電話:0467-39-5567
定休:月・祝日(月曜日祝日は火曜)
営業:11時半〜15時/17時半〜21時
 
 鎌倉駅近くの建物の2階です。
 1階に専用の階段があり、白く長い暖簾がかかっています。

 2階に上がると木の格子の通路にガラスと木の格子の引き戸。

 中は和の設えながらフローリングの空間で奥に厨房に面したカウンター。

 卓上には赤い漆塗りの鎌倉彫と思われるお盆。店名の描かれた手ぬぐい。
 料理は池田吉正の大将一人で、給仕の女性と二人の体制。
 
ご夕食コース 9600円
 真ん中のコースだったかな?

 

 ヤリイカに黄金もちのもち米と刻んだイカの足を詰め込んだイカメシ。
 上には生姜の甘酢漬け。ほうれん草とそら豆とコゴミが添えられ、上には出汁のジュレ。
 どれもきちんとした仕事がされていて、この後を予想させる美味しさ。
 

 三崎の太刀魚を鉄串を刺して炭火で焼いたもの。その上にスライスした自家製カラスミ。下には藤沢のビーツ、蒸したもののスライス。
 これを佐賀の海苔で巻いていただく。醤油が1滴だけ垂らされていました。
 ホクホクの太刀魚も、味わい深いカラスミも、香りの強いビーツもそれぞれが意味ある構成になっていました。
 

 御椀は藤沢の蛤の白濁した汁。中央には台紙を取ったものとは別の焼き蛤の大きなもの。それにスライスしてあるホワイトアスパラの蒸し煮と和布。上には香り良い木の芽。
 実に美味しい。
 

 地元である佐島の真鯛。桜の塩漬けの葉に挟んで香りと塩気をつけたものです。
 これをいただくのは梅の果肉が入っている煎り酒。色の濃い佐渡の藻塩。そしておろしたての山葵。
 

 三崎のサワラとそのサワラの内子。
 コリコリ食感のの北鎌倉の筍とスライスとトロトロな新玉ねぎ。
 そして、上には奈良の花山椒です。
 まさかの高級食材で嬉しいし、美味しい!!
 

 これまた旬の富山のホタルイカとセリのかき揚げ。
 大根の煮おろしと蕗の薹の素揚げを上に乗せ、完熟カボスをかけ香りをつけています。蕗の薹のほろ苦さがまた良い。
 

 蓬を練り込んだ鎌倉の豆乳と胡麻の緑の胡麻豆腐。焼いています。
 上には田楽味噌。薄くカリッとした中はプルプルトロトロで美味しい。
 

 千葉館山の猪の煮物。上には花山葵で、醤油と酢でつけたものです。
 猪肉がまた美味しいです。
 

 土鍋で炊いたご飯は駿河湾の桜エビと筍とふきです。贅沢ですね〜。

 これも美味しく、余ったご飯はおにぎりにして持ち帰らせてもらって、家内が夜食べました。家内も美味しいとべた褒め。

 漬物は昆布の佃煮と薄くスライスした鎌倉の菊芋。

 味噌汁は自家製味噌を使用。1年2ヶ月寝かせたものだそうです。具はなんと地元のルッコラ。
 

 桜の杏仁豆腐。上に甘い黒豆と桜の花の塩漬け。上越の青大豆のきなこがかけられいています。柑橘ははるみというみかん。

 食後は甘味に合わせてほうじ茶。
 

 最後にお抹茶を点てていただく。

 

山崎の水 770円

 瓶で出してくれる。美味しい炭酸水なので嬉しい。

 

鎌倉ふくみ日本料理 / 鎌倉駅和田塚駅
夜総合点★★★★ 4.0

「sou+(ソウタス)」@逗子(☆☆彡)
https://www.instagram.com/soutas_zushi/


 「サローネ2007」にいた細田健太郎シェフの独立店。

 逗子の駅前なのに、驚くほどの隠れ家。築50年以上なのに魅力的な空間。狭いけどテラスは季節の良いときにワンコ連れOK。そして美味い料理とくれば言うことありません。

 

24年4月12日夜の来訪。

 終わって、家内と逗子出身の職員の娘っ子を連れてこちらに3人で伺う。19時の予約です。
 
ストレートりんごジュース 800円

 会津の滋介の手しぼりりんごジュース。紅玉を使用。酸味が良くさっぱりしていて美味しい。
 
旬魚の肉厚カルパッチョ 2000円

 真鯛のカルパッチョです。薄切りではなくほぼ刺し身。オレンジのドレッシングです。いいですね〜。
 上にぼくの好きなハーブのディルで、下には葉野菜。
 
赤海老のタルタル クスクス仕立て 2000円

 生の赤海老のタルタル。クスクスと刻んだセロリといっしょに混ぜていただく。上にはミントと赤いエディブルフラワー。これも美味しい〜!!
 
芝海老と季節野菜のフリット カラスミがけ 1500円

 これは前回もお願いした鉄板メニュー。
 
原点のトマトソース 1300円

 太麺のパスタである浅草開化楼のパスタフレスカを「サローネ」ランチでおなじみのポモドーロソースで頂く。シンプルに美味しい。
 
2色のアスパラリゾット 2500円

 極太のホワイトアスパラとグリーンアスパラのリゾット。リゾットはイタリアの米のようでアルデンテの硬さ。これも美味しい。
 
焼き立てフォカッチャ 500円

 変わらず美味しい。絶対食べたいが、これは1日に6個しかないそう。確実に食べたければ、予約時点で申し込みしておいた方が良い。
 
牛タンのロースト

 メニュー外の一皿も注文。タンの各部位のローストです。上質なタンの美味さをシンプルに塩とトリュフの香るオリーブオイルといただける。一緒に苦みのあるラディッキオプレコーチェや赤い玉ねぎも良かった。シンプルで美味しく、絶品ですね〜。
 
師匠のタコじゃが 2500円

 ぶつ切りの蛸の足とプチトマト入り赤く染まったマッシュポテト。ここに目の前で「サローネ2007」でおなじみのエキストラバージンオイルのフラントイアをたっぷりとかけます。タコの食感と旨味とともにフラントイアの良さをたっぷりと味わえる一皿。やはり、メニュー名の師匠とは平&樋口なのです。

 

ガトーショコラ 800円

 連れて行った職員が頼んだけど分けてもらう。生チョコ感ある仕上がりで美味しい〜。
 
ジェラートあまおう/ヴァニラ 600円

 家内はあまおうで、ぼくはヴァニラを。
 
 終わったのは22時なのでだいぶ遅くなった。

 

sou+イタリアン / 逗子駅逗子・葉山駅
夜総合点★★★★ 4.5

「SALONE2007(サローネドゥエミッレセッテ)」@山下町(☆☆☆彡)
https://www.salone2007.com/
 

 ぼくの大好きな横浜随一のリストランテ。

 常に変わり続けていますが、久しぶりに訪れてみるとまた深化を迎えていました。コースが一本でなくなったことにも驚きましたが、シェフがダブルシェフではなく、パスタ世界一に輝いた弓削啓太シェフ一人になっているのも時代の変化か。
 佐々木一氏を始め、ホールスタッフも充実。
 新時代を感じる一夜でした。

 

住所:横浜市中区山下町36-1バーニーズニューヨクークB1F
電話:045-651-0113
定休:無休
営業:12時~13時LO/18時~20時LO
 
Menu del SALONE 22000円
 11品のコースですが、9品のコースも冬季限定でできていました。

 24年3月25日夜に昨年大学に合格した姪二人と今年大学に合格した娘を連れて伺っています。


 穴の空いた白い皿に紺色のレース。見せ皿でありながら料理もこの上に乗るので実際使っています。

 


A5サーロインのスピエディーノ Spiedino di manzo con patate

 福島和牛A5ランクの肉をスライスして焦がさず火を入れたものでメークインのじゃがいものペーストを巻いた定番の一串。
 いつもですが、白トリュフオイルの香りが良い。そして、味の方もコクが増している感じがしました。

 


甘海老とアスパラガスのボルツァーノ風 Gamberi e asparagi con e salsa bolzanina

 透明で中空の皿に。
 火を入れたアスパラガスに生の甘エビとほぐした甘夏です。それに香り良いハーブのエストラゴン。海老出汁と卵黄の黄色いソース、サフランを使ったリコッタチーズのペーストを添えています。
 生の甘エビのねっとりした甘さが良い。

 


カルチョーフィのローストと甲烏賊 Arosto di Carciofi e calamari

 焼き付けて中の方をいただくアーティチョークです。
 刻んで上に乗っているのは甘味の強いコウイカ。ミントにサルサロマーナのソースです。
 ソースはサルサロマーナにライム。

 


鮮魚のヴァポーレ Frutti di mare al vapore

 今日一番驚いて感心したのは定番のこのヴァポーレ。
 白身魚は天然ヒラメ。それにグラマラスな食感の北海道の真蛸。九十九里の地蛤。そして刻んだイタリアンパセリとオレンジ風味のオリーブオイル。
 白濁したスープは極上。美味すぎる。
 下のポロネギがないように思ったが、弓削シェフに聞いてみると使ってはいるが減らしているのだと。同様に3年前はタコは明石の蛸だったが、北海道になったのかと聞くと、明石が手に入りにくいのと北海道のものがまたすごく良いからと返事が帰ってきた。確かに蛸も満足。
 

 むっちりした白いパン。美味しいので3個も食べました。


 

タリオリーニ ミル貝と唐墨 Taglliolini di moruschi

 手打ちな感じの口当たりの細いキタッラのようなエッジの立ったタリオリーニ。
 ソースにはバターを合わせたカラスミのソース。これがかなり美味しい。
 上にはざく切りにしたミル貝と刻んだイタリアンパセリにエディブルフラワーのアリッサムとペコリーノ。

 


仔羊とムール貝のクッキアイオ Cuchiaio di agnello e cozze

 ワンスプーン。娘等は結構これが印象に残ったようです。
 刻んだムール貝、ウイキョウのジェラートとフレッシュなウイキョウ。口にいれると冷たいジェラートが最初に感じられ、カムとシャクシャクとしたウイキョウが小気味よい。
 続いて香り良いミントとフェンネルシードにコリコリしている砕いたアーモンド、刺激的なピンクペッパーが楽しませてくれ、それらがソースのようになっていきます。
 そして、メインである塊で乗っている仔羊肉が食感、味わいともに最後に残ってきます。カチャトラソースで。

パッパルデッレ 大分県産猪のラグー Pappardelle al ragù di cinghiale

 カカオを練り込んだ幅広パスタのパッパルデッレ。上に乗っているイノシシのラグーは脂身と肉とがしっかりとした食感で感じられる素晴らしいもので、ラグーとは違う気もしますがが、ぼくの好みにジャストフィット。さすがはパスタ世界一に輝いた弓削シェフ。
 下には黒ニンニクのペースト、食べていると山椒のように香るインドネシアの胡椒。

 


なかやま牧場 神石牛のロースト 天然クレソンとナスタチウム Arrosto di manzo con crescione e tropeoli
 まず出てくるのは包丁のようなナイフ。

 広島のなかやま牧場の神石牛。ローストが固まりできますが、レア目だが硬いようなことも冷たいこともなく、極上の仕上がり。ぼくよりもしたが確かではないかと思っている娘が後から印象に残った皿としてこれを上げるほどの肉質。
 ここに美しい緑。刻んでいる丹沢の天然クレソンといつも見るより大きな葉のナスタチウム。下には発酵させた白菜のソースと鮮やかなナスタチウムのオイルです。
 記録をつけているときも口の中に唾液が溢れてきます。

 


ズッパ ディ ジャポネーゼ Zuppa di giapponese 

 1皿目のデザートは冷たいスープ。メニューで見て、なんだろうと思っていましたが、美味しいデザートでした。
 抹茶ならではのほろ苦さを感じる抹茶のアングレーズに、香りだかたハイビスカスのジュレ。サクサクした白く小さなメレンゲ、食感の松の実、香りのミントが添えられています。山椒もアクセントに入っているようですね。
 


デリツィアルリモーネ 2024 Delizia al limone 2024

 南イタリアのドルチェの再構築。
 大きなメレンゲはサクサクしていて甘く美味しい。コリコリしたクッキーとレモンのジェラート。滑らかなココナッツのパンナコッタ。リコッタサラータにコリアンダーの新芽です。
 最後まで隙なく素晴らしい皿が続きました。

 

小菓子 コーヒー、エスプレッソまたは紅茶 Piccola Pasticceria e Caffè o Tè
 小菓子は一人一皿になっていました。
 中央にサラミディチョコラータ。リキュールの濃厚な香りがするチョコレート。
 中にアーモンドが入っている外は緑色のマジパン。オリーブをもしているようです。
 ザクザクしたカントゥッチ。
 スポーンに乗っている小さなクレーマカタラーナ。
 アールグレイの香りのフィナンシェには中央にムレーズンを合わせています。

 飲み物はエスプレッソにしました。
 
苺のモヒート 1650円

 乾杯は全員でこれ。ミントが入り、イチゴのコンフィチュールとソーダな感じ。

日華玉露 990円

 福岡の茶葉を台湾で焙煎して日本に戻してサローネで水出ししたものだと。これは美味しい。
 
蜜果 880円

 これも水出しの烏龍茶。良い香りで美味しい。

 

SALONE 2007イタリアン / 元町・中華街駅日本大通り駅石川町駅
夜総合点★★★★★ 5.0

「鮨 ひろ瀬」@関内(☆☆彡)
https://sushi-hirose.com/

 「小十」とその系列の「鮨 晴海」出身の若き大将による鮨屋。

 高い和食の技量と鮨を繰り出してくるその構成に家族揃って惚れ込んでしまいました。

 本当に銀座や東京へ行かずとも、横浜・鎌倉でクオリティーの高い店が増えて、こころから喜んでおります。

 

住所:横浜市中区太田町2-32-1 ビラアペックス横浜関内 2F
電話:045-323-9779
定休:不定休
営業:12時〜15時/18時〜22時

 

24年3月24日昼の来訪。

 12時3名で予約していました。他のお客さんは若い夫婦1組。娘の大学合格祝いです。
 

 久しぶりに来てみると若い人が二人入られていました。

 また、鮨を乗せる皿が面白くなっていました。マヤ文明か何かの絵が描かれた陶磁器です。
 
極上おまかせコース 22000円+サービス料
 

 最初に岐阜初霜の新米。おこげを海苔でいただく。
 硬めの米にパリパリの海苔。香ばしいおこげもあって美味しい。
 この後に握りでもいただくこの米が以前よりも確実に美味しく感じました。

 最初に九十九里の蛤の茶碗蒸し。小さなお猪口に。
 上には浜名湖のあおさの餡。新物の千葉の筍。
 塩と蛤の出汁だけでかなり美味い。木の芽の香りも良い。

 富山のホタルイカ。それに十二品の旬菜。上からごまだれをかけています。
 旬菜はコゴミ、タラノメ、ソラマメ、ウルイ、ダイコン、タケノコ、ユリネ、なのはな、せり、ホワイトアスパラなど。それと上にスライスしたウド。さすがの和食の質で美味しい。
 

 佐渡のサクラマス。皮目を炙って、藁でたたきにして香り付け。
 上からマルドンの塩を振っています。
 横に酢橘と自家製の柚子胡椒。完熟した黄色い柚子に唐辛子の柚子胡椒はいくらでも食べれそう。

 白甘鯛の味噌幽庵焼き。上に鱗の煎餅。
 炭火で串焼きした白甘鯛は美味。鉄串を抜くときのジュッという音もご馳走に思えます。
 横には柚子大根。それとコリコリの筍に木の芽。
 

 ざく切りのガリ。
 

 毛蟹です。若い蟹だそう。
 書き出したほぐし身には蟹味噌が合わされています。それに焼いた脚の身と花穂紫蘇。
 下に海苔が敷いてあるので手巻きでいただく。

 握りはスミイカ。酢橘と塩。
 歯ごたえがしっかりしています。
 赤酢のシャリがムチッとしていて硬めなのがわかり美味しい。確実に深化しています。

 鮪赤身のヅケ。10分浅く漬けたもの。脂のない赤身がまた美味い。

 サヨリ。これまた納得の美味さ。

 若狭の甘鯛のカマの若竹煮。
 酒蒸しして昆布で伸ばし醤油や塩で味付けしたのだと。たんたんインスパイア。
 なにげに美味しいのは三陸太郎町の春一番という若目。
 そしてもちろんスープが美味い。

 握りに戻って大船渡のイワシ。肉厚で締め方が抜群に良い。

 兵庫の生トリガイ。

 メヒカリ。生です。この大きさでこの鮮度。素晴らしい。
 生のメヒカリは初めて食べました。

 琵琶湖の稚鮎。衣揚げして有馬山椒で煮込んだ。苦味が旬らしさを体現して旨みも濃い。
 いそつぶ貝。
 ヤリイカは、中に足を詰め込んで甘辛く煮付け。美味い。
 緑はトリガイの肝の裏漉しをかけた貝柱。

 鮪中トロ。スジがなく素晴らしい。マグロも極上です

 生しらすの手巻き。出始めだと。醤油だれに漬け込んだ。この苦みが素晴らしい。

 うなぎの白焼。コース外のアラカルトで。皮がバリッとしていて身は脂が乗っていて美味しい。おろし立てのわさびも美味しく全て食べてしまう。
 ところで、先日「青山」でテイクアウトし、娘が鰻の骨を喉に刺して夜間救急を受診した事があったが、冷めていたことが原因らしい。焼きたての熱い鰻は骨も柔らかいのだと言われて納得した。
 

 生雲丹の軍艦。
 素晴らしいね〜。写真を見て記録しているときにも惚れ惚れ。

 焼いたフグの白子。下にはシャリです。
 ここにかけられているのは小川フェニックスの鳳凰の卵山吹の黄身醤油で、さらにカラスミパウダーをふりかけています。
 ものすごく贅沢なTKG!!!
 

 伝助あなご。蒸して焼いていたものです。
 甘い爪に振りかけた柚子の香り。

 出汁巻玉子。出汁と塩だけ。

 しじみの京都の赤だし味噌。輪島の塗りの椀で。
 しじみの濃い出汁と味噌で美味しい。

 甘味は玉子ではなく別皿で。
 苺、あんこ、寒天、白玉、ミルクのアイスに、黒蜜。
 めちゃ美味い!!
 全てがこだわりを体現している感じで。
 

 最後に白茶はいつもの。

フレッシュジンジャーエール高知 1000円

 生姜のすりおろしなど入っていない透明なジンジャーエールでした。
 
太陽のいたずら 2000円

 奇跡の緑茶。「ななや」@静岡のもの。微発酵茶で、中国茶の紅茶と同じ感じです。

葡萄ジュース 1000円

 フランスのアラン・ミリア。メルローの葡萄ジュースです。
 

鮨ひろ瀬日本料理 / 馬車道駅関内駅日本大通り駅
昼総合点★★★★ 4.5

「懐石 円相」@小田原(☆☆彡)

 加えすぎない。必要最小限でありながら物足りなくはなく、他の店にはないと思えるような独特で印象に残る美味を実現している。
 こちらは小田原の地とその素材でそれを実現している和食の店です。実に素晴らしい。
 
住所:小田原市本町1-12-12 メゾン本町 101
電話:0465-20-3661
定休:不定休(完全予約制)
営業:11時半〜14時半/18時〜22時半
 
 4階建てのマンションの一階。白い塗り壁に木の引き戸のさっぱりした外観。

 中に入ると暗めの通路で、先に6席のカウンターがあります。白檀のような香りて、前面の壁は陶器の飾りと一輪挿しというさっぱりした面持ち。

 後ろには4席のテーブルの半個室もあります。

 カウンター上には円形のお盆と店名入りの手拭い。

 

24年3月17日昼の来訪。

 小田原駅からえっちらおっちらと小田原城の横を通ってきたら、30分くらいかかってしまった。

 12時に一人で予約、一番下の20000円のおまかせです。
 
 

自家製の果林のシロップのソーダ割り。甘味が程よく酸味は軽く美味しい。
 

 蛤と湯葉と新玉ねぎ。中央に葛で寄せた蕗の薹豆腐。苦味が旬の春を感じさせてくれます。玉ねぎは甘みのある刷り流しに。印象に残る一品ですね。
 

 大徳寺麩。ペーストのようなからし酢味噌を絡めながらいただく。上には張りのある青柳とそのヒモ。味噌の美味しいホタルイカ。シャクシャクした九条ネギ。素晴らしい。
 

 鯛の潮汁。上には白髪ネギと揚げたネギかな。
 大きなプリプリのキクラゲ。
 お汁は昆布と鯛の出汁がしっかり出ていて美味しい。
 

 2杯目はレモンのシロップのソーダ割り。

 極薄でサクサクのイワシの煎餅。山葵。真鯛のお造り。昆布締めで、ネットリとした口当たりで大変美味。かけられているのは梅干しを使った煎り酒。これも素晴らしい。大将の味覚の確かさがわかります。
 

 小田原であがった鰤。行者ニンニクの醤油でもみ洗いしたもの。上には干しエノキ。素揚げしたようなエノキはカリカリ。これも素晴らしい。
 過不足なくここならではの皿が続きますね〜。

 八寸。横に長い木の箱に入れられています。

 メヒカリの唐揚げ。小さいのに身がふわっとしていて、薄い衣で素揚げに近いけど美味しい。
 バイ貝の旨煮。身がしっかりしていて美味しい。
 自家製の蒟蒻のきんぴら。
 海老は頭を揚げて。身は旨煮に。
 新海苔の卵寄せ。しっかり目で海苔の香りが良い。

 無農薬の春菊の白和。
 鯛の内子の煮物。
 

 高級魚である地元のおしつけことアブラボウズのつけ焼きと相州牛のつけ焼き。出汁醤油につけています。上には椎茸の蒸し焼き。おしつけはフグのように弾力と張りのある身が美味。相州牛は脂が乗っているけどやや硬めでした。
 

 オレンジのソーダ割り。リキュールが入っているのではないかというほど深いコクのある味わい。
 

 静岡の筍と地元の菊芋に煮物。
 上にはそら豆と昆布のような旨味のある蕗、そして春を感じるタラの芽です。
 

 筍のフライと甘鯛の天ぷら。これも素晴らしい。
 上には苦味のある蕗のとうの佃煮。
 

 熱々の京都のいり番茶。
 香りがまるでキーマンのようにスモーキー。
 

 ご飯は土鍋で炊いたもの。対馬のズワイガニと出だしのグリンピース。
 そこに揚げと胡麻と新生姜。
 おかわりしたいほど美味しいが、今日は食べ過ぎなので、ぐっと我慢しました。
 香のものは自家製のたくあんと祝蕾の浅漬け。面白いもの漬けてますね。
 

 甘味はまず八朔のゼリー寄せ。甘みが程よくとても美味しい。

 そして、小田原の苺とそのアイス。これもきちんと美味しい。
 

 最後にお抹茶をいただく。
 

懐石 円相日本料理 / 小田原駅
昼総合点★★★★ 4.5