「MONNALISA(モナリザ) 恵比寿本店」(☆☆彡)
http://www.monnalisa.co.jp/
「タイユバン・ロブション」で4年間シェフを務めた河野透シェフの極上フランス料理店。
皿にまでこだわる美しい料理の数々に、教育の行き届いたホールのスタッフ、そしてそれを統括する目を持つシェフにより素晴らしいレストランが実現しております。
できればデートのときに二人で訪れたい空間です。
住所:渋谷区恵比寿西1-14-4
電話:03-5458-1887
定休:無休
営業:11時半~14時/17時半~21時半
駅から歩いていくと、煉瓦の壁にフランス国旗を掲げたお店が見えました。窓から入り口まで臙脂色のカーテンで覆われています? これ、テラス席でした。昼の時間は使っていないようですね。
回りこんだ場所にお店の入り口があります。
白い門に金色の文字の店名。少し階段を降りると、重い扉が内側から開けられます。
なかなかに広い店内。窓際でも使っていないテラス席のひさしがあるため、酷暑のこの日でも涼やかに食事できます。一人だけですので、一番奥の席に案内されました。
07年8月15日の来訪。
東京ミッドタウンを離れて伺いました。12時の予約。
この日はほぼ満席近くになっていました。近隣のお店は皆お盆でお休みの中やっていてよかったですね♪
食前からの飲み物はシードル。グラスに注がれたのは蜜色の発砲リンゴジュース。スパイシーに感じるほどの決め細やかな炭酸が味わえます。
Menu B 6857円
昼のランチコースの真ん中を注文。一人フレンチです。
アミューズ・ブーシュ Amuse bouche
グラスにとうもろこしのムースとそのアイスクリームです。上にはクルトンと刻んだ浅葱。底にはコンソメスープのジュレが。とうもろこしのムースは甘くとうもろこしの風味が良い。アイスはそこに冷たさを与え、クルトンが好ましい食感とわずかな油分を加えてくれました。ここに混ぜ合わせるようにコンソメのジュレをすくいあげて食べると渾然一体となって美味しい!!
ちなみにこのグラスをのせている皿は透明なガラスの皿の2枚重ねです。その間に美しい花びらや葉をはさみ、まるで模様のように目を楽しませてくれます。
パンは自家製パン。どっしりとしたライ麦の風味がうれしいながらも口の中で余韻を残してほぐれるパンと天然酵母を使ったバゲット。「ジョエル・ロブション」のシェフの経験からきているのでしょうが、実に双方とも美味しい。パンが熱々なのももちろん高感度が高くなります
付けるのは大きく切り取られているバター、そして特殊な容器で注いでくれるオリーブオイルとバルサミコです。バルサミコはぼくの希望で入れませんでした。
かにとサラダを詰めたトマトのロザス仕立て Rosace de tomato farcie au crabe et salade
このお店のスペシャリテだと伺いました。湯剥きしたトマトの中に蟹肉、リンゴ、アボガド、刻んだサラダを詰め込んだ料理。トマトは先日とても甘く充実した「カツズ」のそれを体験したばかりなので、完熟といえどやや物足りない気がしましたが、上にちょいとつけた塩の結晶の塩味が小気味よく、中のサラダの食感もあわせて実に良い味。下にはシェリービネガーにより酸味を効かせたトマトのソースに周辺を彩る黄色い点々のサフランソース。
枝豆のムースをまとったレインボーマス ヴェルモット酒のソース Truite pance de mousse d'<Edamame>poelee, sauce Vermouth
本来は別のメニューですが、今朝取れたてで刺身でもいけるレインボーマスがお薦めだと言ってくれたのでこちらにしました。レアな感じに焼かれたレインボーマスは淡白なサーモンのよう。その上に重ねて粒も入っている枝豆のムース。表面はとても木目細かな焼き目がトーストのように付けられ、カリッとした食感を実現しています。
ソースはヴェルモットというハーブを利かせたリキュールをつかったクリームのソース。泡立てられていますね。
ここに茹でたグリーンアスパラと小粒のトマトにグレープフルーツ。酸味がアクセントとしてしっかり働いていました。
鴨胸肉とフォアグラのキャベツ包み蒸し レモン風味 Canard au chou et foie gras a la vapeur, pafume au citron
キャベツで鴨の胸肉とフォアグラを包んで蒸した料理。ロゼで火のとおり具合が絶妙な鴨肉に濃厚な味わいのフォアグラがあいまって美味しく仕上がっています。周辺をまいているベーコンが意外にも香りが強くバランスを崩す気もしましたが。その下には鴨のだし汁を使ったソース。外側にはハチミツとレモンで作ったソースにグレープフルーツが使われており、酸味が際立って刺激してくれました。
フルーツのスープ Soupe de fruits
チーズとの選択でこちらを。noritakeの花柄のカップに凍る寸前まで冷やされたマンゴーのスープです。中央にはロゼのシャンパンをゼリーにして落としミントの葉で飾っています。マンゴーが濃厚で量も結構ありました。満足いくプレデセールですね♪
本日のデザート Patisseries du jour au choix
盛り合わせですがこれがまた美しい。手前にはMの文字をチョコレートで描き、カスタードやストロベリーのスースで点を描いて飾っています。センスですね~。
デザートは左から生姜を利かせたクレームブリュレ、ダークチェリーのタルト(みたいな)、バラのムース、ブランマンジェ。ムースの上には薄切りにしてドライにした上飴をコーティングしてあるオレンジ。ブランマンジェはトロトロで薄くシナモンパウダーを振ってあります。
デザートはそれだけではなく、ハート型の器にアーモンドのアイスとルビーグレープフルーツのシャーベット。
コーヒー又は紅茶、ハーブティー Cafe ou choix de the
エスプレッソをいただきました。ここでもカップがまた美しい。カップが大きいだけにクレーマは薄め。
そして、それだけではなく、表面がさっくりと香ばしいミニのアマンドと香りが格別なトリュフチョコレートの小菓子をつけて、冷たいハーブティーを出してくれました。レモングラスのハーブティーで氷を入れております。
シェフはときたまフロアに出てきてサッと歩きながらダイニングを見ておりますし、お客への挨拶も欠かさない方です。よくここまでしていただける。フロアのスタッフの接客はとても素晴らしい。途中ポチポチとパソコンを打ちたいのは雰囲気を考えて我慢するくらいの空気のお店ですが、それもフロアのスタッフの努力の賜物ですね。