「エッセンス・オブ・スタイリッシュキュイジーヌ CANNA(カンナ)」(☆☆)
東京ディズニーランドホテルのメインダイニング&バー。
カンナの花をモチーフにした赤く浮かび上がるモダンなインテリアの空間で創作料理を楽しむ。
子連れで世界各国の調味料を組み合わせた料理をいただける幸せ、ディズニーランド仕込みの接客による満ち足りた時間を過ごすことのできる場所です。ぜひ宿泊の際に。
住所:千葉県浦安市舞浜29-1
電話:0570-05-1118
定休:無休
営業:11時半~14時半/17時半~22時
ディズニーランドホテル1階にあります。ロビーからだとお姫様階段を降りて右側に、ディズニーランドステーションから来ると、入り口入って左側にあります。
模様が描かれた光沢のある赤い壁の入り口。
中にはいると天井から床を照らす映像にちょっと心奪われます。赤いカンナの絵が描かれるガラス壁で仕切られたバーを兼ねた光るカウンターテーブルがあり、周辺にテーブル席が配置された構造。天井からは花を模した照明が吊り下げられていてディズニーランドらしい一端が見えます。
名前を告げると、予約を入れてありましたのでスムースに子連れが連れて行かれる一段高くなった壁が和のテーブル席に。
黒いテーブルクロスに赤いふちの四角い見せ皿です。赤い塗り箸も置かれていました。
子供の席には子供用メニューが書かれた紙のテーブルクロス。その裏はなんと塗り絵になっていました。こういう気の使い方をするのはさすがです。
ホテルの対応もそうですが、ゲストは名前をすべて把握して対応し、テーブルにも担当が名前を名乗ってサービスしてくれます。このあたりは普通のお店よりも素晴らしい。
08年12月2日夜の来訪。
まず部屋に入るよりも早く夕食の予約をしておいたこのお店へ。
19時50分の予約でした。30分で予約はキャンセルになってしまうとのこと。
ちなみに予約の電話はまったくつながりません。インターネットに提示された電話番号ではなく旅行会社の紙に書いてあるホテルの電話番号に直接電話しております。
“クリスマスホリデー”ディナーコース "Christmas Holiday"Donner Course 7500円
メニューは花の絵が描かれデザインされた形のもの。
ディナーは5000円から9500円の3コース。チャイルドメニューとしてピクシー2000円とエルフィン2800円がありますが、娘は寝てしまっていたので注文せず。
今夜は特別にこのコースで。食後のお茶が別なところは不思議。
スターター Starters
6種類から2種類の選択
里芋のスパイシーマリネ Spicy Marinated Taros
フェタチーズとレモン風味のさつま芋 Feta Cheese and Lemon Sweet Pottao
この2種はぼくが選択。
左が里芋の煮物で、ソースは韓国の調味料コチジャンを使った甘辛いソースで白ゴマを振っています。
右は塩気がやや強いギリシアのフェタチーズとレモンで香り付けし砕いたピンクペッパーの粒を振ったさつま芋です。
シュリンプとトマトサルサ Shrimp with Tomato Salsa
オイルサーディンとベルペッパートレッドオニオンのマリネ Marinated Sardine with Sweet Peppers and Red Onion
こちらは家内の選択。
左はハラペーニョを使ったサルサソースをかけた海老。
右はオイルサーディン。パプリカとレッドオニオンのマリネをしいていました。
サーモンのたたきとグラパラリーフ 大根とグリーンチリの海洋コラーゲンサルサ Shaved Seared Salmon with Grapara Leaves and Daikon-Green Chili Salsa
前菜の皿としてインパクトがあります。
黒い丸皿の中央にとがった白い三角錐が立てられ、いろいろな色に光っています。中に光るボックスを仕込んでいるのです。三角錐はライスペーパーで作られ、パリパリしていて美味しい。
サーモンのたたきはレアな仕上がりで上に大根おろし。色とりどりのあられが散らされています。
上にはいくらとグラパラリーフ。このグラパラリーフは中南米原産の多肉植物。栄養価が高いのですが、口当たりはさっくりととても軽い。味は不思議な酸味がします。家内は苦手だといっていました。タイプ的にはプチプチをなくしたアイスプラントみたい。
季節野菜の盛り合わせ 3種のコンディメント添え もろみそとシェリーヴィネガー アンチョヴィとオリーヴのサルサ、シトラスソルト Boiled Seasonal Vegetables with Three Kinds of Condiments Moro Miso-Sherry Vinegar, anchovy-Olive Salsa and Vitrus Salt
にんじん、レンコン、蕪、ヤングコーン、ラディッシュ、しいたけ、アスパラ、青梗菜などの温野菜。
これに3種類のソースがついています。右は黒オリーブとアンチョビにオリーブオイル、真ん中はオレンジとレモンの入った塩、左はもろ味噌にシェリービネガーのソースです。
新鮮野菜のバーニャカウダに比べると面白いけど味わい的にはもう一つ何かほしい。
ビーフテンダーロインの緑胡椒クラスト 季節野菜のブレゼと八丁味噌のディップ Green Peppercorn-Crushed Beef Tenderloin with Braised Seasonal Vegetables and Hatcho Miso Dip
ここで最初の見せ皿に盛られて肉料理が。塩に緑誇称がしてある塊で中をレアに仕上げた赤身肉。やわらかくよい感じです。
ソースは八丁味噌を使ったソース。
トレビスと水菜にサニーレタスのサラダを添えてあります。しいたけとキャベツの煮物のようなものもありましたが、印象には残っていません。
はと麦とアマランサスのピラフ ウコン風味 柚子とカフィアライムリーフの香るコラーゲンスープ仕立て Turmeric Pilaf of Job's Tears and Amaranth in a Yuzu-Kaffir Lime Leaf Consomme
最後にご飯ものです。
はと麦のウコン風味ピラフです。アマランサスという南米原産の擬似雑穀が入っているそうなのですが、よくわかりませんでした。
この上に半透明のキューブが乗っていて、ここにスープをかけることでキューブが溶けてなくなり、コラーゲンたっぷりの雑炊のようになります。
スープは柚子とカフィアライムリーフというタイ料理には欠かせないさわやか系の葉の香り。
デザートはアラカルトメニューより1品の選択です。
ほうじ茶のクレームブリュレとアイスクリーム シャンパン・ストロベリー Hojicha Creme Brulee and Ice Cream with Strawberries in Charmpagne
+300円を要するデザートから。
ほうじ茶風味のクレームブリュレが二つ。チョコレートの板の上に。チョコレートに乗っていないのはほうじ茶のアイスです。
シャンパンストロベリーはまんまシャンパンの中にイチゴをいれた小さなグラスが。
フレッシュフルーツの蕎麦粉クレープ包み クレームデュープルとカスタードクリーム 温かいピーナッツミルク添え Buckwheat Crepe filled with fresh Fruit, Creme Double and Custard Cream served with Warm Peanut Milk
家内のメニュー。
温かいピーナッツミルクのほうが印象に残っています。
カプチーノ Cappuccino 700円
家内が注文。白いカップに注がれたたっぷりのスチームミルクにはエスプレッソを注いだ2つの茶色い斑点。面白みはないけど、味はきっちり美味しいカプチーノでした。
フィットネスクロイターティー Fitness Kraeutertee Blended Herb Tea 1000円
ルイボス、フェンネル、レモングラスのお茶。レモングラスを強く感じます。
ウィンターグリーン Winter Green 1200円
クリスマスのスペシャルカクテルでノンアルコールの方。アップルジュース、グリーンアップルシロップ、ミントゼリー、クラブソーダで構成。
羽根つきのグラスに緑色の透明なカクテル。ストローで吸うと、ミントのゼリーがタピオカのように口に入ってきます。
ムーンライトフィズ Moonlight Fizz 1000円
フレッシュライム、ジンジャーエール、トニックウォーターの構成。
ライム半分がドカンと入っているジンジャーエールのトニックウォーター割り。ミッキー型のプラスティックマドラーがついています。
ベリーシャワー Berry Shower 1200円
クランベリーとハイビスカスのシロップ、クランベリージュース、ジンジャーエールの構成。
たっぷりの氷の下にはいろいろな光で光るボックスが沈んでいました。上には黄色い星。
オレンジサンセット Orange Sunset 1200円
フレッシュオレンジジュース、ブラッドオレンジシロップ、クラブソーダの構成。
これもオレンジの入るノンアルコールドリンク。味は構成どおりです。
ちなみにトイレですが、このレストランの奥に専用で用意されています。前面細かなタイル張りのモダンなつくりはモリモトゼックスを思い出します。
十分に考えられた面白いフュージョン料理ですから、行く価値はあります。食べ歩きが好きな方はぜひ一度行ってみてください♪ とくに子連れでこれだけ面白いものが食べられるのはうれしい限り。
総評は☆☆(二つ星)です。